22時を過ぎてから眠る日があっても、それだけで肌に悪いとは限りません。気にしたいのは、就寝時刻そのものより、必要な睡眠時間が取れているか、翌日に強い疲れや眠気が残っていないかです。
仕事や家事のあとに夕食や入浴を済ませると、就寝が23時以降になる日もあります。それでも「美容のためには22時までに寝なければ」と思っていると、時計を見るたびに焦り、眠る前の時間まで落ち着かなくなってしまうこともありますよね。
では、22時から深夜2時の「肌のゴールデンタイム」は、どこまで気にする必要があるのでしょうか。
この記事では、就寝時刻にこだわりすぎなくてよい理由と、今の眠りが自分に足りているかを確かめるポイントを紹介します。帰宅が遅い日に、眠る時間を残す工夫もまとめました。
この記事のポイント
- 22時を過ぎて寝ても、肌を心配しすぎなくてよい理由
- 睡眠が足りているかを見るポイント
- 遅い帰宅でも睡眠時間を確保する工夫
22時に寝ないと肌に悪い?

仕事や家事を終え、夕食や入浴を済ませていると、気づけば22時を過ぎている夜もあります。
ただ、まず確認したいのは、決まった時刻に間に合ったかではなく、どのくらいの睡眠時間を確保できたかが大切です。寝る時刻だけで肌への影響を決めず、翌日の疲れや眠気も見ていきましょう。
「22時から深夜2時」を気にしすぎなくてよい理由
「22時から深夜2時は肌のゴールデンタイム」と聞き、その時間に眠れていないと不安になる人もいるでしょう。
成長ホルモンの分泌は、時刻だけで決まるものではなく、眠り始めの深い睡眠と関係するとされています。
そのため、仕事や家事で就寝が遅くなった夜も、「美容に大切な時間を逃してしまった」と焦りすぎなくてよいでしょう。
ただし、22時を過ぎてもよいからといって、寝る時刻が毎日大きくずれてもよいわけではありません。
寝るのが遅くなった日は、睡眠時間を意識する
寝るのが遅くなった日は、時刻だけでなく、実際に何時間眠れたかを見てみましょう。
大切なのは、布団へ入った時刻ではなく、実際に眠れた時間です。たとえば、0時に眠って7時に起きたなら、睡眠時間はおよそ7時間です。
成人では、6時間以上がひとつの目安とされています。ただし、必要な睡眠時間は人によって違います。まずは、普段どのくらい眠れているかを振り返ってみてください。
睡眠が足りているかは朝と昼間の様子で考える

同じ7時間眠っていても、翌朝の感じ方は人によって異なります。睡眠が足りているかは、時間の長さだけでなく、朝の疲れや昼間の眠気も含めて確認します。
早めに布団へ入った日でも、寝つくまでに時間がかかったり、夜中に何度も目が覚めたりすると、十分に休めたと感じにくいことがあります。まずは、起きた直後から日中までの様子を振り返ってみましょう。
朝すっきり起きられるか、日中に眠くならないかを目安にする
睡眠が足りているかを見るには、朝の疲れと日中の眠気にも目を向けます。
目覚ましを止めて、「あと5分だけ」ともう一度布団にもぐりたくなる朝はあるでしょう。顔を洗ったり、朝食をとったりするうちに頭がすっきりするなら、その日だけ少し眠かったのかもしれません。
一方、身支度を終えても体が重い、午前中から頭がぼんやりする日が続く場合は、何時間眠ったかだけでなく、夜中に何度も目が覚めていなかったかも確認します。
| 場面 | 確認したい様子 |
|---|---|
| 起きたとき | 眠ったはずなのに疲れが残っている |
| 午前中 | 頭がぼんやりして動き出しにくい |
| 仕事や家事中 | 集中しにくく、眠気を感じる |
前日に忙しかった日や、たまたま夜中に目が覚めた翌朝だけ、つらく感じることもあります。1日で落ち着くのか、同じだるさや眠気が数日続いているのかを比べてみましょう。
午後になっても強い眠気が残る日が増えているなら、今の睡眠時間や夜の眠り方を一度確かめてみてください。
休日に長く眠らないとつらいか振り返る
休日になると昼近くまで眠ってしまうなら、平日に取れなかった睡眠を休みの日に補っているのかもしれません。
平日は目覚ましに起こされている分、休みの日くらいゆっくり寝たいと感じる人も多いでしょう。少し長く眠った日まで、寝すぎたと気にすることはありません。
ただ、平日は6時30分、休日は10時30分というように起きる時刻が大きく変わり、昼近くまで寝てもまだ眠い場合は、平日にどのくらい眠れているかを見てみます。
次のような週末が続いていないでしょうか。
- 休日は午前中をほとんど寝て過ごす
- 休日前はつい夜更かししてしまう
- 日曜日の夜になるとなかなか眠れない
- 月曜日の朝だけ特につらく感じる
いくつも重なるときは、休日だけ早く起きようと頑張るより、平日に少し早く眠れそうな日がないか探してみましょう。
帰宅が遅い日は、寝るまでの過ごし方を整える

帰宅が遅い夜は、家に着いてから何をするか迷っているうちに、寝るのが遅くなることがあります。翌朝の起床時刻から寝る準備を始める時間を考え、今日しなくても困らないことを分けてみましょう。
起床時刻から、寝る準備の時間を逆算する
朝6時30分に起き、7時間ほど眠りたいなら、23時30分頃には眠りたいところです。
ただ、23時30分まで洗濯物をたたんだり、スマートフォンを見たりしていると、布団へ入るのはさらに遅くなります。歯磨きやスキンケアなど、寝る前の身支度に30分ほどかかるなら、23時頃には準備を始められるようにしておきましょう。
「今日も22時に寝られなかった」と時計を見るより、「23時になったら歯磨きを始めよう」と考える方が、帰宅後にどこまで家事をするか決めやすくなります。
寝る時刻が毎日ぴったりそろわなくても、翌朝に起きる時間から考えると、夜にやりすぎていることに気づけます。

帰宅が遅い日は、今夜しないことを決めておく
21時30分に帰宅してから、夕食、入浴、洗濯、食器洗い、部屋の片づけまで始めると、寝る時刻はすぐに遅くなります。「これだけ済ませよう」と思っていたのに、目についた家事まで続けてしまう夜もあるかもしれません。
帰宅が遅い日は、眠る前に必要なことと、翌日でも困らないことを分けてみます。
| 今夜すること | 翌日でもよいこと |
|---|---|
| 夕食 | 洗濯物をたたむ |
| 入浴と歯磨き | 部屋全体の片づけ |
| メイクを落として保湿する | 急ぎではない返信 |
| 翌朝使うものを用意する | 乾いた食器をしまう |
洗濯物はハンガーにかけたままにする、片づけはテーブルの上だけにするなど、朝まで残しても困らない家事は翌日に回します。
肌が気になる夜も、パックや美顔器まで増やさなくて大丈夫です。メイクを落として保湿を済ませたら、そのまま休みましょう。全部を終わらせようとせず、今夜必要なことだけに絞ると、少し早く布団へ向かえます。

肌荒れが続くなら睡眠以外も振り返る

朝、鏡を見て頬の乾燥や吹き出物に気づくと、「昨日は何時に寝たかな」と気になることがあります。
「やっぱり22時を過ぎたからかも」と考えるかもしれません。ただ、その日に使った化粧品や洗顔の仕方、室内の乾燥など、ほかにも振り返りたいことがあります。
睡眠と肌の状態を、まず1週間記録して比べてみましょう
睡眠と肌の関係が気になるときは、1週間ほど一つのメモに記録してみましょう。細かく書こうとせず、まずは次の5項目に絞ってみてください。
| メモする項目 | 記入例 |
|---|---|
| 眠った時間 | 23時40分〜6時30分 |
| 朝の体調 | 少し体が重い |
| 昼間の眠気 | 少しあり |
| 肌の様子 | 頬が乾燥 |
| いつもと違ったこと | 新しい美容液を使用 |
布団に入った時刻ではなく、眠った頃から起きた時刻まで書くと、おおよその睡眠時間も出せます。
肌が気になった日は、「エアコンを長く使った」「外食が続いた」「洗顔でこすった」など、その日に思い当たることも同じ欄に残します。
数日分を並べると、睡眠が短い日に乾燥が気になったのか、眠れた日にも赤みが続いていたのかを見比べやすくなります。「昨日遅かったから」とすぐに結びつけず、化粧品や洗顔、室内の乾燥など、ほかに普段と違うことがなかったかも振り返ってみましょう。

眠気や肌荒れが続く場合は、症状に応じた医療機関に相談しましょう
十分に眠っているはずなのに、昼間の強い眠気が続くこともあります。
十分に眠っても居眠りしそうになる、夜中に何度も目が覚める、大きないびきや睡眠中の呼吸停止を指摘されたときは、かかりつけ医に相談してみましょう。仕事や家事に影響が出ている場合も、眠った時間だけで様子を見続けないことが大切です。
赤みやかゆみ、痛み、腫れが治まらないときは、皮膚科に相談してください。新しい化粧品を使ったあとから症状が出た場合は、自己判断で別のケアを次々に加えず、使った商品も伝えられるようにしておきます。
受診時には、いつから気になっているのか、最近変えた化粧品があるか、どのくらい眠れていたかを伝えます。1週間のメモがあれば、症状が出た日の状況も説明しやすくなります。
まとめ
22時を過ぎてから眠る日があっても、まずは実際に眠れた時間と翌日の様子を見てみましょう。朝から普段どおり動けているなら、寝た時刻だけを気にしすぎなくてもよいかもしれませんね。
帰宅が遅い夜は、洗濯物をたたむなど、翌日でも困らない家事を無理に終わらせなくてもかまいません。メイクを落として保湿を済ませたら、眠る時間を残すことも大切です。
乾燥や吹き出物が続くときは、睡眠だけに原因を求めず、使い始めた化粧品や洗顔の仕方、室内の乾燥なども振り返ってみてください。
22時から深夜2時に眠っていないと、肌に悪いのでしょうか?
22時を過ぎたことだけで、肌に悪いとは言い切れません。成長ホルモンの分泌は、22時という時刻だけでなく、眠り始めの深い睡眠とも関係するとされています。寝た時刻だけを気にするより、必要な睡眠時間を取れているか、翌日に疲れや眠気が残っていないかも確認しましょう。
6時間以上眠っていても、昼間に眠いなら睡眠は足りていないのでしょうか?
6時間以上眠ったというだけでは、足りているとは判断できません。必要な睡眠時間には個人差があり、眠った長さだけでなく、朝に休めたと感じるか、日中に強い眠気が残らないかも大切です。眠気や疲れが何日も続き、仕事や家事に影響しているときは、医療機関に相談してみましょう。
肌荒れが続くときは、睡眠以外に何を確認すればよいですか?
新しい化粧品を使い始めた、洗顔の仕方を変えた、室内が乾燥していたなど、肌が気になり始めた頃に普段と違うことがなかったかを振り返ってみましょう。赤みやかゆみが続くときは、ケアを増やさず皮膚科へ相談してください。